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『ICT若手社員インタビューVol.9 髙橋 梨花さん』
  ─ テクノ・マインド株式会社 

2023.2.15

髙橋 梨花 (Takahashi Rika)

会社入り口でのテクノ・マインドの若手社員の写真

テクノ・マインド株式会社 第三ソリューション本部 官公システム部
(山形大学 理学部 物理学科)

仙台でエンジニアになることを不安に思ってる方はいませんか?
地元仙台の大学に通う学生が、テクノ・マインド株式会社の髙橋 梨花さんにインタビューしてきました。
インタビューでは、会社についてや仕事内容、エンジニアになった理由など様々なことを聞いてきました。
エンジニアを目指している方全員に参考になる内容となっています。

インタビュー

1.自己紹介と仕事内容をお願いします。
入社5年目の髙橋 梨花と申します。
業務は電子入札システムという入札業務を電子で行うシステムの開発と保守をしています。
2.電子入札システムは具体的にどこで使われていますか?
例えば自治体などの官公庁で使われています。入札(*1)を一つの業者に絞り込むのは大変です。いろんな情報を必要としたり、条件のある業務を紙面上で行う必要があり、紙だと対面でのやり取りが必須で、入札業者は役所に足を運ばなければなりませんでした。それを電子的に行い効率化を図ることが目的のシステムです。

*1 入札:売買・請負(うけおい)で、一番有利な条件を申し出た者と契約するという定めに応じて、その金額・条件をそれぞれが書いて差し出すこと。
3.仕事のやりがいはありますか?
宮城に関わらず、全国で導入されているシステムに携われることと、人との接触を減らすことで、新型コロナウイルスの感染防止にもつながるため、時代に沿ったシステム開発ができていることにやりがいを感じます。
4.入社してから同じ仕事をされているのですか?
入社当初は別の部署でした。以前は確定申告に関するシステムの開発でした。
電子入札のシステムの担当は今年で2年目になります。
5.入社してからシステムの開発に携わっていますか?
そうです。電子入札システムの担当になってからは、営業と一緒に直接お客様のところにお伺いする機会も増えてきました。
6.仕事では入社からシステム開発に取り組まれているとのことですが、大学は情報系の学部ですか?
理系でしたが、情報学科とは違う勉強をしていました。大学では物理学科で素粒子の勉強をしていました。
7.仕事をしている上で不安なことはありますか?
大学で学んできたこととは別の業種なので、最初は不安はありました。ですが弊社やMISAで行っている研修が半年近くあるので、そこで必要な業務の知識を身につけることができ、入社の時の不安はなくなりました。一年で大体の不安はなくなったかなと思います。
8.入社何年目から自信がつきましたか?
自信は未だについていませんが、仕事に対する考え方が変わったことはありました。前の部署で忙しくなった時に業務を進めていくと視野が狭くなって、お客様をあまり意識していませんでした。そんな時に上司から「お客様からはプロとして見られているから、プロとしての対応をしなさい」という言葉をかけていただき、そこでお客様への意識が薄れていたことに気づきました。それからは自分だけではなく、そのシステムを使う方、チームの方の状況を考えて、視野を広げて業務できるようになり、仕事に対する考え方、モチベーションが変わりました。
9.就職活動についてお聞かせください。
就職活動は、最初からIT業界に絞っていました。東北の中でも仙台を中心に就職活動を行っていました。その中で、弊社を度々見かけていて、説明を聞いて印象に残っていました。
10.仙台の企業だけを見ていましたか?
仙台だけではなく、沢山の人と交流できる企業を探していたので、仙台と東京の2ヶ所で探していました。
11.入社する決め手はありましたか?
コミュニケーションの取りやすさです。
人と人との壁が少なく、お互いに意見を交換しやすい環境なので、仕事もスムーズにできると思い、それが決め手になりました。
12.会社の良いところはありますか?
コミュニケーションの取りやすい環境や、自分の部署以外と交流があるところです。
弊社ではすずめ踊りの祭連があり、仙台のお祭りに他部署の人と一緒に参加しています。横の繋がりだけではなく、縦の繋がりもできるのが良いと思います。
13.入社前と後で会社のイメージのギャップはありますか?
IT業界は理系の方が多かったり、男性が多いイメージが入社前にありました。しかし、入ってみるとそんなことはなく、文系の方だったり、弊社では女性も多く、そこがイメージと違いました。未経験や女性の方でも仕事に取り組める環境が整っていると感じました。
14.男女比率はどのくらいですか?
若手社員だと比率は半々ぐらいです。
15.一緒に入社した方は全員がシステム開発ですか?
システム開発と営業の両方です。比率的には、SEの方が多いです。
16.採用時に業種は決まってますか?
採用年によって様々ですが、場合によっては、SEから営業、営業からSEとキャリアチェンジする方もいます。私の同期は採用時は、営業が1人、他全員がSEでしたが、入社後に一人はSEから経理になりました。
17.同期は文系含め、情報系学部以外の出身者が多いですか?
最近はそうかもしれないです。同期だと人文学科や国際学科の方もいて、情報系の人が半分行かないくらいです。他の学部からでも入りやすい業界だと思います。
18.残業時間はどのくらいですか?
現在の部署は月10〜20時間くらいです。IT業界は残業スケジュールが多いイメージだと思いますが、会社全体でもそのくらいだと聞いています。業務スケジュールは上の人がきっちり決めてくれているので、予想外の大幅な残業はないです。
19.残業は月によってバラツキはありますか?
多少あります。繁忙期や納期前だと忙しくはなり残業は増えますが、その分閑散期で残業が少ない時期もあります。
20.リモートワークの環境はありますか?
弊社ではリモートでの業務環境が整備されています。
21.週にどのくらいリモートですか?
会社ではデータセンターを持っていますので、社外に出せない業務に携わっている方だと出社になりますが、リモートが多い方で週の半分くらいです。業務にもよりますが全く取れないことはないと思います。
22.リモートが進んで会社には人がいないですか?
そんなことはないです。コミュニケーションの取りやすさから、むしろ出社した方が、業務が進むという人も多いです。
23.社内にデータセンターがあり、珍しいと思いました。実際に見たことはありますか?
あります。新人研修の際に見ました。震災の時のデータセンターの動画を見た時、耐震設計されたデータセンターでお客様のデータを守っていることを実感しました。
24.エンジニアになった理由はなんですか?
エンジニアに興味を持った理由は2点ほどあります。1点目は、プログラミングに興味を持ったからです。大学で履修したプログラミングの授業で、これまではコードを書くのは難しそうだなと思ってました。しかし実際は単純な命令を書いたりしていると知り、プログラミングに対して抵抗がなくなり、興味を持ちました。2点目は、SEに興味を持ったからです。大学時代にインターンに参加しました。その時に選んだ会社がIT企業で、SEの仕事を実際に見て、チームで作業する姿だったり、「こういうシステムを作りたいからこういう工夫が必要だよね」とコミュニケーションをする姿を見て、ものづくりもできて、人とも交流できる仕事は素敵だなと思いました。
25.大学時代にプログラミングをしたということでしたが、何か作りましたか?
いいえ。大学ではFortranという言語を使い、課題にあわせたコードを書くというものでした。何かシステムを一から作るとかではありませんでした。
26.インターンに参加して成長したことはありますか?
知らない人たちと企業の担当者が集まって話すということがあり、色んな人とコミュニケーションを取るすべを学びました。学生生活では同じ学部、年代の人としか話さないので、インターンを通して交流する幅が広がったと思います。
27.仙台でエンジニアになろうと思った理由はなんですか?
出身が岩手で、大学が山形とずっと東北だったので慣れ親しんでいる東北で就職したいと思いました。その中でも仙台は沢山の人と交流ができるので、そこで知見が広げられると思い、仙台を選びました。
28.実際に仙台に就職して良かったと思うことはありますか?
実家に帰省しやすいことと、仙台だと高校や大学の友達に会いやすいところです。地元を離れていても繋がりが持てるのは良いことだと思います。
29.社会人になって成長したことはありますか?
今までは勉強などは基本一人でやることが多かったですが、業務だと人と接して、交流していかないとシステムは作れないので、一人でやるというよりはチームでやるということが多くなりました。そのため、自己中心的な考えから、他者目線や広い視野で物事をみれるようになりました。
30.業務内でも勉強できる時間はありますか?
会社内の研修で勉強できます。年に何回か研修があるので、自分の興味がある研修を受けています。
31.業務外で勉強していることはありますか?
まだしていませんが、デザインに興味があるので、学んでみようと思っています。難しいとは思いますが、デザインが見やすいとお客様も快適にシステムを使うことができると思うので、業務にも繋がる良い勉強だなと思います。
32.システム系でもデザインを凝ったりするんですね。
そうです。使いやすさ重視になりますがデザインも大切です。
33.他に挑戦していきたいことはありますか?
最近は後輩が増えてきたので、後輩との交流はしていきたいです。今はコロナの影響で交流の機会が減ったと聞くので、上下を繋ぐ役目が出来たらと思います。
34.IT業界に興味持っている方へメッセージをお願いします。
IT業界は難しそう、大変そうなどマイナスなイメージを持つ方もいると思います。勿論簡単な事ばかりではありませんが、時代や需要に合わせて臨機応変に仕事ができる業界だと思います。少しでも興味があったり、ものづくりや新しいものが好きという方には、ぜひチャレンジしてもらいたい業界だと思います。

インタビューを終えて

今回のインタビューで、エンジニアとして大切にすることや会社について知ることができました。
特に、エンジニアは個人の能力も必要ですが、チームで作業する能力も必要であること、そしてシステムを作るときはシステムを使う人や、チームの状況を考えて作業することが大切だと分かりました。
また、会社で仙台の雀踊りに参加しており、活気のあるIT企業だと感じました。

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