企業を知る

『定年まで技術者として働ける会社へ』
  ─ テクノプロ・IT社(株式会社テクノ・プロ) 

2016.2.23

インタビュー
株式会社テクノプロ テクノプロ・IT社
事業統括部 採用課 東日本エリア担当 渡辺 未来 氏 (聞き手)伊達なICT-WORK運営事務局

2014年7月1日 誕生した国内最大の独立系技術人材サービス企業

ー会社紹介をお願いします。

テクノプロ・IT社社員

渡辺: 2013年11月1日、テクノプロ・グループは長い歴史の中で初めてブランドを統一しました。ブランド名は「TECHNOPRO」。グループ・ブランドとして全社で使用しています。

統合後、正社員として雇用する約1万人の技術者・研究者を擁する日本で最大の独立系技術人材サービス企業となりました。
業界のリーディングカンパニーとして、1,800以上にのぼる国内外の大手企業、大学、研究機関等のお客さまに対し、機械、電気、電子、情報システム、化学、医薬、バイオ、エネルギー、プラントエンジニアリング等さまざまな分野での技術開発、研究開発へのサポートを全社一丸となってご提供しています。
目指しているのは技術でこたえるプロフェッショナル集団です。

『社会を動かすエンジニア集団へ』

ーブランド統一して何が変わりましたか?

渡辺: 母体となった4つの事業会社は、新たに個別の「社内カンパニー」に移行し事業を行っています。各社が長年培ってきた技術の専門性・優位性、そしてお客さまとの間に積み上げてきた信頼関係といった部分は維持しつつも、競争と協調の精神の元で社内カンパニー同士が切磋琢磨して技術力に磨きをかけつつ、同時に社をあげてお客さまの技術開発や研究開発をワンストップでご支援することが可能な体制を構築しました。

グループの中核会社である弊社は、技術者や研究者の持つ夢の実現をサポートし、お客様には現状よりさらに高品質のサービスをご提供し、ひいてはより素晴らしい社会の創造に資するという、すべてのステークホルダーに向けて掲げたグループ・ビジョンの達成に向け、弛まぬ努力を続けています。

弊社は、大きく変遷を続ける社会において雇用創出と技術革新を支え、日本経済の発展と人々の豊かな生活の実現に貢献する企業を目指します。

テクノプロ・IT社エントランス

ー御社の強みを教えてください。

渡辺:   グループのスケールメリットで、最新のトレンド案件が多いことです。いろいろな技術の取得が可能になります。実力主義の査定も業界では高い方だと思います。また、自社の研修施設が横浜・大阪・名古屋・福岡にあって、スキルアップを支援しています。

ー東北の事業所の特徴とは、どのようなものでしょうか。

渡辺:   仙台支店は、現在社員70名です。
東北人特有の人間性もあると思いますが、和気あいあいとしていて離職率も低く、全国の事業所の中でも居心地が良い支店と言われています。当社は客先常駐が多く直行直帰が基本ですが、支店の立地も良いので立ち寄ってくれる社員もたくさんいます。

ー最近の採用状況はどうですか?

渡辺:   業界はどこも採用は厳しいですね。当社も苦戦していますが、仙台支店は全国でも善戦している方だと思っています。
仙台は暮らしやすく人が集まる場所ですね。UIターンも多く、隣県出身のエンジニアも仙台ならと言ってくれます。

ー新卒・中途どちらも採用を行っていますか。

渡辺:   新卒は原則本社一括です。3名の新卒担当がいて全国で50名程度採用しています。新卒はご多分に漏れず厳しい状況ですが40名以上の内定者を確保していて健闘しています。支店は新卒のお手伝いはしますが、ほぼ中途採用が主になります。仙台支店では、毎年10名前後の中途採用を行っています。

スキルだけではなく。一人ひとりの未来も支援

ー採用選考で特に重視している点はありますか?

渡辺:   新卒はヒューマンスキル重視ですね。技術は入社後でも勉強すればついてきますが、人間性は改善や支援にも限界はあります(笑)。当然、人間性重視で好感度な人物中心になります。

中途採用は、募集がハローワークも含めて多種多様で、いろいろな方にご応募くださっています。しかし新卒同様に、ヒューマンスキルの点で不採用のケースが多いのが実情です。しかし中にはたとえ40代であっても、若手のリーダーと気持ちよく仕事をされておられる方もいます。
それと、傾聴力ですね。常駐先で、いかに相手の話を聞けるか?理解できるか?また切り返せるか?が要求されます。そのあたりも、面接で重視しています。

技術については、1本のスキルしかない方はやはり限界があります。
どうしても案件優先ですから、スキルアップのためにいろいろな経験を積む必要があります。キャリアビジョンを本人と相談して、整合しない案件でも取り組んでもらうように促しています。
これにより、出来るだけ長く、定年まで働いて頂こうという取り組みがグループで始まっています。

テクノプロ・IT社社員

ー最近の採用で悩みはありますか。

渡辺:   常に募集している状況です。その中で競合他社との差別化が難しいですね。特に関東圏に条件面で負ける場合が多く、悔しい思いをすることもあります。

地方は案件が限られるので人材を育てるのは難しい点もあります。むしろ先入観のない真っ白な新卒の方が良い場合があります。第二新卒や中途採用の方は、自社開発がないのでお客様や案件とのマッチングが難しいようです。

しかし、最近、プライベートを重視して仙台に戻ってくる方が多くなっているような気がします。
子育てを手伝ってもらうために奥さんの実家の近くに住みたい方、子供の小学校入学がきっかけで転職を考えている方など、ライフワークバランスを大切にする傾向は強くなってきました。奥さんの実家というのは女性が強くなった証拠かもしれませんね(笑)。

先ほどもお話した通り、弊社では正社員として、定年まで働いていただくという取り組み、退職防止に取り組んでいます。
研修制度を積極的に導入して分野を広げて頂いたり、資格取得を支援しています。また各拠点にキャリアデザインアドバイザーを常駐させる取り組みも始まろうとしています。

目指しているのは、
多様なキャリアに応じた最適な働き方が可能な会社

ー渡辺さんご自身のプライベートを少し教えてください。

渡辺:   この会社は2社目です。私は秋田の湯沢出身で大学が仙台でした。秋田(湯沢)は仕事の募集量などの問題もあり、居心地の良い仙台で働くと決めました。就活も仙台と東京の会社を志向していたため、地元ではほとんどなかったので必然だったかもしれませんね。

結婚して子供が2人います。実は2人目を産んで昨年7月に育休から復帰したばかりなんです。東日本エリア担当なので出張が大変ですが、家族の協力があり、充実した働き方ができています。

ーこれからは、多様化した働き方を許容できる企業が伸びていくのかもしれませんね。

渡辺:  そうですね。弊社は女性の採用も積極的に行っています。採用担当に女性が多く、自分の体験を伝えて、安心して働いてもらえるように「広告塔」になっています。

弊社も以前は育休が取りづらい時代はありました。女性社員の方自身に「みんなに申し訳ない」「でも働きたい」という葛藤があると思いますが、どんどん相談して欲しいですね。
個々のエンジニアのスキルに応じた最適な業務が当社にはあります。


株式会社テクノプロ / テクノプロ・IT社
(本社)〒106-6135 東京都港区六本木6-10-1六本木ヒルズ森タワー35階
http://www.technopro.com/it/

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