企業を知る

『ICT“文系”若手社員インタビューVol.6 佐藤 勇太 さん』
  ─ 株式会社NTTデータ東北 

2020.3.19

佐藤 勇太 (Sato Yuta)

会社入り口でのNTTデータ東北の若手社員の写真

株式会社NTTデータ東北 金融事業部 (東北学院大学 経済学部卒)

1.入社の経緯をお聞かせください。
私は、新卒で当社に入社しました。 その当時、私の父親がNTTグループに勤めておりましたが、休日がしっかり取れ、福利厚生が充実しているという印象がありました。故に就職活動中は、NTTグループは良い会社かなと漠然と思っていました。
経済学部だったのでITのことは殆ど知りませんでしたが、就活中に様々な業界の企業を受けていた中で、興味と縁があり入社したというのが経緯です。
2.学生時代のITスキルや勉強されていたことはありますか?また、業界に興味を持ったきっかけやエントリーの基準(企業選びは何を基準にしたか)がありましたら教えてください。
先ほどの繰り返しになりますが私は経済学部でしたので、学生時代のITスキルは全くありませんでした。故に、どのような企業に入社したとしても、業務に必要なスキルを学べる環境があるかどうかは重視しておりましたし、NTTデータ東北には入社前に内定者研修が用意されていて基本情報技術者試験という試験に向けた勉強が出来ました。それによって、入社後2か月間実施される新人研修の際にIT用語につまずく機会が少なくて助かりました。
私の企業選びの優先順位は三つあり、一つ目は研修制度や福利厚生が充実していること。二つ目は、その業界、企業の将来性、そして三つ目は自分のやりたい仕事ができる、ということです。
3.御社のどのようなところに惹かれて入社されましたか。
二つあります。一つ目はやはり福利厚生の充実です。ワークライフバランスをとりつつ仕事が出来る環境は自己の成長にもつながります。当社は研修制度が充実していますし、土日祝日は完全に休みである点がとても魅力でした。
二つ目は、当時の社長が非常に熱のある方で、会社説明会で話を伺いここにしようと思いました。「我々はこういうミッションがある」「東北、宮城、仙台でこのようなことを行うのが我々の仕事だ」など、ビジョンが明確でした。東京や他の県でも展開を行っているものもありますが、結果的に東北に還元したいという熱い話があって、当時はそれが衝撃的ですごく魅力的でした。
4.今のお仕事の「内容」や「やりがい」を教えてください。
今は、保険関係のプロジェクトに従事しています。銀行で行う保険の申し込みなど、保険を販売する際に利用するシステムの開発です。 仕事のやりがいは大きく三つです。一つ目は、様々な関係者の皆さんと1つのことを作り上げるという点です。現在、中国の方と一緒に仕事をしており、文化や風土が違うメンバーですが妥協することなくしっかりと話し合った上で何かを作り上げることにとてもやりがいを感じています。
二つ目は、今の仕事をしていく中で後輩を指導する機会を頂いていることです。後輩が成長してきて、一人でできる仕事が増えたり、後輩が頑張っていることを周囲の方が見ていて教えてくれたりするととても嬉しいです。
三つ目は、現在のプロジェクトも含め、自分が苦労して作ったシステムが実際に使われるところを見た時です。全く知らないエンドユーザーがシステムを利用しているのを見ると開発の苦労が報われる気がして頑張ってよかったと思います。
5.不安を払拭できた、または自信がついた出来事を教えてください。
大きくは二つあり、一つ目は繰り返しになりますが研修です。入社後に東京で2ヶ月間の研修を受けるのですが、不安が解消されたというより、みんな同じように不安を抱えていると感じました。分からないことを徹底的に聞くことができる環境だったので、だいぶ気持ちは楽になりました。
二つ目は、昨年初めて後輩を指導するトレーナーのような役割を頂いたことです。仕事のやりがいの際にもお話しましたが、自分が今までやってきたことを指導してきた結果が後輩の成長につながったと実感しています。それにより、今までやってきたことに若干不安もありましたが自信になっています。
6.ご自身のこれからのキャリア(5年後、10年後…)をどのようにお考えですか。また、その実現に向けて行動していること、心がけていることなどありましたら教えてください。
これからのキャリアについて、どのような人になりたいかという観点で考えてみました。
一つ目は、これからプロジェクトを管理する側になることが多くなると思いますので、チームをまとめつつ良い方向に導いていける人になりたいと考えています。
現在も中国の方と仕事をしていますが、首都圏で様々な国籍の方と話す機会があるので、そういった方々とも臆せずに積極的にコミュニケーションをとるようにしています。中国の方とご飯に行ったり、文化の違いを学ぶようなイベントを作ったりして、より理解を深めていこうと考えています。
二つ目は、私は入社してからこれまで東京で勤務していますが、首都圏で学べることと仙台で学べること、どちらのスキルも持つ人になりたいと思っています。東京では最新の技術や今携わっているプロジェクトのように、新しいことに触れられますので引き続き今の仕事を頑張ります。仙台は全社イベントや自社開催のセミナーに積極的に参加し、本社のメンバーとの交流の機会を持つようにしています。
7.ITエンジニアという職業の魅力を教えてください。
ITエンジニアはIT業界だけと仕事をするわけではないので、IT業界プラス別の業界(お客様)と仕事ができることが魅力だと思います。私の仕事で言えば、IT×銀行、保険といったように、様々な業界や業務の内容を知ることが面白くなってきています。そういったことはITエンジニアならではだと思います。
もう一点、これは私が携わっているプロジェクト特有ということもありますが、様々な国の方と一緒に仕事をしていることに私は強い魅力を感じていますし、今後も続けたいと思っています。
8.IT業界に興味を持っている方へメッセージ
IT業界は労働環境がとても良くなっていることです。以前は私も漠然とIT業界は3K(キツイ、汚い、苦しい)などといったイメージを抱いていましたが、今は明らかに働き方が違います。IT業界の面白さは勿論ですが、今の時代は労働環境が関心事として挙げられており、こうした点をITを使って改善出来る可能性が大いにあります。
また私は文系だったので、文系の方にどうしても伝えたいのが、「文系でもどうにかなる」ということです。むしろ文系の方のほうが面白いのではないかと思います。もともと理系でプログラミングやデータベース、ネットワークなどのスキルがある方はシステムを作る面白みを知っていると思いますが、SEの仕事はそれだけではありません。お客様が抱える課題、未来への希望をITという道具を使って実現していくためのヒアリングや提案、議論などお客様との話し合いが沢山あります。話し合いを重ねていく上で実現していくプロセスが面白いと感じており、そういった関わりに興味のある皆さんにはとても向いている業界だと思います。

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