企業を知る
『ICT“文系”若手社員インタビューVol.3 二階堂 加奈さん』
─ イーストライズ 株式会社
2017.12.26
ときに社員の半数以上が「非情報系」学部学科の出身者という企業も珍しくない近年のICT(IT)業界。
文系など、学生時代の専攻とは違う分野からICT企業に就職し、
長所を活かして活躍する若手社員をご紹介いたします。
二階堂 加奈(Kana NIKAIDO)
イーストライズ 株式会社
仙台支社 ソリューション事業本部 プログラマー
(東北福祉大学 総合マネジメント学部 情報福祉マネジメント学科 出身)
あなたの長所を教えてください
- のんびりしているためか、「いつも落ち着いているね」と言われます。
仕事中は、失敗したらどうしようと怖いことはあります。でも緊張しにくいタイプのようで、それほど心配性でもないところが長所でしょうか。 - 好きな「もの・こと」は?
- 昔から好きなのは、何かを作ること。
最近は家にあるいろいろなもので隙間収納を作っています。隙間のスペースがあると、そこをきれいに収納で埋めたい(笑)。 百円均一ショップでもこれは何に使えるかなとすごく考えたりします。
学生の時には、パーツを買って大きなミドルタワー型のデスクトップパソコンを作ったこともあります。 - どのような仕事をしていますか
- 大手通信企業様が提供するネットワークの運用現場で、通信エラーを監視したり、それにより起きるシステムなどの障害をクライアント様などご説明したりする業務を行っています。
学生の頃はぼんやりと、例えばコンサルタントのように困っている人を直接助ける仕事をしたいと考えましたが、現在の業務はお客様が利用する通信ネットワークに関わって、エラーの対処などをお伝えすることです。お客様の困りごとをお手伝いする点では近いのかもしれないですね。 - なぜICT業界を目指したのでしょうか
- きっかけは、学生の時、プログラミング言語の講義でゲームを作ったのが面白かったことです。簡単なゲームですが、Visual Basicという言語を使いました。
- 就職活動はどのような様子でしたか
- 実は、当社には転職で第二新卒として入社しており最初のICT企業ではありません。でも、学生の時の就職活動でよく覚えているのは、ICT企業の求人票は、情報関係専攻の学生に限定しない「初心者歓迎」という社が多かったこと。それなら私も大丈夫かなと、そうしたICT企業をいくつか受けて入社しました。
- イーストライズ株式会社に決めた理由は
- いま急成長の企業であること、それから若い世代が多いことからです。
私はICT系のスキルを磨いていきたいという希望があり、いま山を登っているような勢いのある企業で、その波に乗って一緒に成長していきたいと思いました。 - 職場の雰囲気は?
- 現在はクライアント様の企業に常駐しています。部署にはいろいろな企業から集まった十数名のメンバーがいます。私はその中で一番若いのですが、年齢の壁はなく、毎日とにかく会話が多いですね。ミーティングなど話合いがきちんとできることが大切な、コミュニケーションの多い職場です。業務の相談や質問なども一日中ぽんぽん飛び交っています。
- ICT企業に入る前と入社後のギャップがあれば教えてください
- 研修の方法でしょうか。当初の社の話です。ICT企業の研修というのは講義のような雰囲気で行うのかと思っていましたが、前職の企業など自分で学びながら進めていくスタイルもあったことでした。
もちろん勉強法や参考書などを教えてもらえましたし、作ったソースコードは先輩からフィードバックをしていただけました。でも、知識は自分で学んでいくのだという点は意外でした。 - 仕事で苦労した点は? また、それをどう乗り越えましたか
- 現職ではないですが、最初の社ではICT企業で想像していた仕事とは全く関係ない業務を行うことが多かったのです。でも、システムやウェブ関係などICTの仕事に深く携わりたいという気持ちが強く、思い切って転職を決めました。
転職の体験は大変でしたが、自分なりに視野を広げ経験を積むことができたかと思います。
現在の業務は、覚えなければならない業務知識や専門用語の量が多いことが大変です。でも、すぐ周囲に質問でき、知識を吸収しやすい環境です。 - ICT企業で働いて良かったこと
- 現社に入社したとき、面接時にほとんど即座に採用を決定していただきました。ICTの仕事は一定のスキルや経験を身につけていきやすいのかなと思いました。現在は、自分がやりたい方向に向けて、会社と一緒にスキルを成長させていると感じられることがいいと思います。
- これから磨きたいこと
- プログラミングのスキルです。
もう一つ、私は人の前に立っていくタイプではないので、こうした性格的なところを変えていきたいです。職場でも「もっとどんどん前に出ていいよ」と言われます。 - ICT業界が気になる文系の方へのメッセージ
- この業界の経験者は皆、コミュニケーション能力が大切だとおっしゃいます。私もそう考えています。それに、人とのコミュニケーション能力があり、積極的に人に訊ける人は正しい方向に伸びるんですよね。
一方で、技術に集中したい人は技術力を磨いて専門性を高くしていくやりかたもあります。
そのどちらの方向も持っているのがこの業界だと思います。ICT業界が気になったとき、技術の面だけに意識を向ける必要はないと思います。