コラム

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女性にオススメ!女性がIT業界で働きやすい理由

プログラマーやエンジニアといえば男性の仕事というイメージが強く、女性が目指すには少々とまどいがあるのではないでしょうか?
しかし、アプリやWEB、プログラミング、デザインなどパソコン触ることが大好きで、好きを仕事にしたい!という方や、ITを仕事にすることができたらかっこいいなと憧れを持つ方も多いでしょう。実際、IT業界で活躍する女性はたくさんいます。

IT業界の現状

近年AIやロボット産業に注目が集まり、ITエンジニアは深刻な人材不足に陥っています。
このままだと2020年には5万人近いIT人材が不足するといわれており(経済産業省「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果」)、この人材不足に対する取り組みとして、IT業界での新卒採用や中途採用が拡大しています。
この需要増加と、政府主導で行われている「働き方改革」での女性の活躍推進によって、今後はさらに女性がIT業界で活躍する場面が増えていくことでしょう。

向上心とある程度の知識があれば、未経験でも受け入れてくれるIT企業は多くあります。
また、産休や育休を取得したあとも、実務でスキルを身につけておけば、それを活かした働き方が可能です。
さらに在宅勤務など女性が働きやすい制度を導入する企業も増えてきており、積極的に支援していく社会体制の整備も進められています。
結婚や出産は女性にとって重大なターニングポイント。きちんと寄り添って考えてくれる企業を選びたいものです。

女性にとってのメリット

女性がIT業界で働くメリットとしては例えば以下のようなものがあげられます。

  1. 男女の身体的能力差を意識せず働ける
  2. 服装・髪型などの自由がきく、おしゃれを楽しめる
  3. 経験・知識が少なくても受け入れてもらえる
  4. 出産・育児休業などのあと、スキルを活かして仕事に復帰しやすい
  5. テレワーク※1やフリーランスなど場所と時間にとらわれない柔軟な勤務ができる
  6. 育児をしながら在宅で仕事ができる

1テレワークとは…「tele = 離れた所」と「work = 働く」をあわせた造語。ITを活用した、場所や時間にとらわれない柔軟な働き方のことです。

このような理由からIT業界はある意味女性向きの業界といえるのではないでしょうか。
実際にそこに魅力を感じてIT業界を目指す方も多くいます。

数字で見るIT業界の男女比率

実際の現状はどのようになっているのでしょうか?

IT業界における女性従業員の比率は、全体の2割程度で、うちITエンジニアは16.4%とまだまだ低い数値となっています。
ただし、新規採用状況では女性が3割を超えており、中途採用でも女性の比率が4割近くなっているなど、今後女性ITエンジニアの比率がますます高まっていくことが予想されます。

情報サービス産業における男女比率

出典:経済産業省「2017 年版情報サービス産業 基本統計調査」P27
https://www.jisa.or.jp/Portals/0/report/basic2017.pdf

女性を応援する制度・資格

女性が活躍できる社会を実現するため、国の様々な取り組みが内閣府男女共同参画局の「女性応援ポータルサイト」(http://www.gender.go.jp/policy/sokushin/ouen/)にまとめられています。

ここでは一定の基準を満たした企業の証として、「くるみんマーク」や、「えるぼし」などの認定制度をご紹介します。これらの認定を受けた企業は、女性の活躍を推進しているひとつの目安となるでしょう。

くるみんマーク

くるみんマークとは、一定の要件を満たして申請をした場合に、厚生労働大臣から子育てサポート企業として認定を受けた企業に与えられるマークのことです。
平成30年11月末時点で3006社が認定されています。

プラチナくるみんマーク

くるみんマーク認定をすでに受けている企業で、高い水準で子育てサポート行っている企業は、さらにその上のプラチナくるみん認定を与えられます。
平成30年11月末時点で251社が認定されています。

えるぼし認定制度

えるぼしマークとは、女性活躍推進法※2に基づく認定制度で、一定の基準を満たし、女性活躍推進に関する状況などが優良な企業には認定マークが発行されます。

2正式名称は、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」。平成27年8月28日に国会で成立し、働く場面で活躍したいという希望を持つすべての女性が、その個性と能力を十分に発揮できる社会を実現するために、女性の活躍推進に向けた数値目標を盛り込んだ行動計画の策定・公表や、女性の職業選択に資する情報の公表が事業主に義務付けられました。

「えるぼし」の認定基準は下記の5点になります。

  1. 男女別の採用における競争倍率が同程度であること
  2. 平均勤続年数が男女間で同程度であること、または10事業年度前およびその前後の事業年度に採用された新規学卒採用者の継続雇用割合が男女間で同程度であること
  3. 法定時間外労働および法定休日労働時間の合計時間数の平均が月ごとに全て45時間未満であること
  4. 管理職に占める女性割合が産業ごとの平均値以上であること、または直近3事業年度における課長級より一つ下位の職階の労働者に占める課長級に昇進した労働者の割合が男女間で同程度であること
  5. 女性の非正社員から正社員への転換実績があるなど多様なキャリアコースが整備されていること

認定は、厚生労働大臣より送られ、えるぼしマークは下記の3つに分けられています。

左から
1段階目:1つ又は2つの基準を満たしている企業
2段階目:3つ又は4つの基準を満たしている企業
3段階目:5つの基準全て満たしている企業

「えるぼし」は平成30年9月30日時点で698社が認定されています。

これらマークは、女性が活躍している企業であること、社員の活躍を推進する企業であるということがひと目でわかります。
取得している企業は、自社のホームページや会社案内パンフレットに掲載している場合が多いので、ぜひ参考にしてみてください。
女性のみならず男性も含めて、一人ひとりがイキイキと活躍できる企業と出会えることを願っています。

働き方改革や社会のIT化によって「IT業界=男性の仕事」というイメージが払拭され、日本のIT業界の男女比は劇的に変化するかも知れませんね。