コラム
COLUMN
業界研究に役立つIT用語集
T業界が気になる皆さんへ。
業界研究やインターンシップなどに役立ち、意外に身近なIT業界を感じられる用語集です。
A
- AI
- アーティフィシャル インテリジェンス(Artificial Intelligence)。人工知能とも呼ばれ、人間が持っている画像や音声などの認識、推論などの能力をコンピューターで可能にするための技術の総称。これに含まれるカテゴリとして「機械学習」「ディープラーニング」も注目を浴びており、AIエンジニアの活躍の場となっている。
- AR
- オーグメンテッド リアリティー(Augmented Reality)。拡張現実。現実の世界にCGなどデジタル的な情報を追加(反映)し、拡張させる技術。スマートフォンのアプリなどで身近になってきている。
→MRVR - ASP
- アプリケーション サービス プロバイダ(Application Service Provider)。インターネットごしに利用できるソフトウェアの提供サービスを行うIT企業のこと。→SaaS
B
- Bluetooth(ブルートゥース)
- 機器を無線で接続できる「近距離無線通信規格」の一つ。スウェーデンのエリクソン社が開発し、国際規格「IEEE 802.15.1」として標準化された。ロゴはケルト文字が由来。
- B to B(ビートゥービー)
- Business-to-Business(ビジネス トゥー ビジネス)。企業が企業に自社サービスを提供する事業形態のこと。B to C*と比較し巨大な取引規模を持つ。なお、宮城のICT企業の多くはBtoB。
*B to C : Business-to-Consumer(ビジネス トゥー カスタマー)企業が消費者に対してサービスを提供する事業形態。飲食業、小売業など。
C
- CMS
- コンテンツ マネージメント システム(Content Management System)の略。ウェブサイト(ホームページ)制作の知識のない人も、更新などサイト運営がで簡単にきるようにしたシステム。現在は、ウェブ制作企業において、クライアントにホームページを提供する時の主要なツールになっている。
ポピュラーな例として「WordPress」(ワードプレス)など。 - Cookie(クッキー)
- ウェブサイト(ホームページ)の閲覧情報をWebブラウザに一時的に保存する仕組み。例えばカートに入れた商品が翌日も残っているなど、快適にウェブサイトを利用することができる。情報はテキスト形式の小さなファイルとして保存され、ユーザーが任意に削除することもできる。
- CSS
- カスケーディング スタイル シート(Cascading Style Sheets)。ウェブサイト(ホームページ)の各ページの「見た目」(デザイン)を指定する言語。(レイアウト、色、余白、書体など)。 →HTML
- C言語系統(C++、C#)
- 汎用プログラミング言語の一つ。スマホアプリ、ウェブアプリ、組込みソフトウェアなど多岐に対応し、特にハードウェアを制御するソフトウェアの開発に多用される。C++、C#などがポピュラー。 →Java →python
D
- DB(データベース)
- データベース(Database)。システムが、サービスの提供に必要な莫大なデータ(各種情報や利用履歴など)を、専用のコンピューターに集めて保持したもの。ショッピングサイト、業務システム、電子マネーまで、ほとんどのITシステムの中核として使用される。
- DBMS
- データベース マネジメント システム(Database Management System)。データベース管理システム。データベースのデータの検索・追加・削除を行うシステムのこと。このDBMSを指してDBと言うこともある。
E
- ECサイト
- エレクトリック コマース サイト(Electronic Commerce site)。ネットショップ、オンラインショップのこと。
- EPS
- 印刷などにおいて、印刷に最適化した「ポストスクリプト形式」のデータを保持するファイル形式。Adobe社の「Illustrator」など、一部のグラフィック・ソフトなどで作成できる。
F
- FeliCa(フェリカ)
- 日本のソニー株式会社が開発した「非接触型ICカード技術(無線ICカード技術)」の商標。端末にかざすだけで情報をやりとりする。国際通信規格「ISO/IEC 18092」として認証され、Apple社のiPhoneにも採用されている。
*参考:同様の規格に、オランダ・NXPセミコンダクターズ社の「TypeA」、アメリカ・モートローラー社の「TypeB」など。
G
- GUI(ジーユーアイ)
- グラフィッカル ユーザー インターフェース(Graphical User Interface)。コンピューターの操作対象や情報が、アイコンや絵で表現される操作の仕組み。マウスや指のタッチで直感的に操作でき、多くのアプリで採用されている。 →UI
H
- HTML
- ハイパーテキスト マークアップランゲージ(HyperText Markup Language)。ウェブページを作成する言語。文書の見出し・本文・リストなどの構造を定義することから、マークアップ言語と呼ばれる。
1985年、コンピューターに文書を認識させる言語としてスイスの研究機関「CERN」で誕生し、1993年、ウェブの普及に伴い標準言語になった。現在、標準的な記述の管理は非営利団体の「W3C(ダブリュースリーシー)」が行う。記述は容易で修得しやすい。→Web →CSS →JavaScript
I
- IPアドレス
- インターネット プロトコル アドレス(Internet Protocol Address)。インターネットに接続される世界中のコンピューターや通信機器1台ごとに与えられる識別番号*1。。インターネットで機器の「住所」の役割をし、IoT発展における重要な要素を担う。
・インターネットは世界共通の「TCP/IPプロトコル」という通信規約が適用されています。→ドメインIPアドレスの例
- IPv4形式*2
- 192.168.213.1
- IPv6形式
- 2001:0db8:1234:5678:90ab:ceef:0000:0000
- IT
- インフォメーション テクノロジー(Information Technology)。情報技術。主としてコンピューターで情報を扱う技術の総称。
- ICT
- インフォメーション アンド コミュニケーション テクノロジー(Information and Communication Technology)。情報通信技術。「IT」をさらに進め、現在のようにオンラインでデータを通信することを前提とした諸技術の総称。
- IoT(アイオーティー)
- インターネット オブ シングス(Internet of Things)。従来は個々に存在していた様々な「モノ」をインターネットに接続し、多彩なサービスを実現させる技術。例えばAIスピーカーもこれに当たる。ほか、家電、車、工場の製造ロボットなど。急発展しており、世界中で巨大な市場規模が見込まれる。
- ITインフラ/インフラ
- 「インフラ」は基盤のこと。ICT分野ではITシステムを動かすために必要なものの総体を言う。例えば、機材(コンピュータなど)、設置施設、通信回線、利用する構築されたネットワーク、ソフトウェア、データなど。
- ITインフラエンジニア/インフラエンジニア
- ITシステムの構築時、機器の導入や環境の構築を専門とする技術者。ネットワークの構築、設定、運用管理、監視、性能調整、改善などを担当する。機材や稼働環境を検討するなどインフラ設計から任されることもある。
- ITコンサルタント
- ITの技術的な視点をもとに、企業の経営課題を解決するシステムの提案や、導入のコンサルティングを行う職種。SE(システムエンジニア)と多少異なる点は、課題を「企業の事業目標の達成」と設定してシステム・コンサルティングを行うこと。 →セールスエンジニア →SE →SIer(業態)
J
- Java(ジャバ)
- 汎用プログラミング言語。システム、組み込みソフト、スマホアプリなど様々なジャンルで使用されている。分類は「オブジェクト指向プログラミング言語」に入る。 →C言語 →→Python
- JavaScript(ジャバスクリプト)
- おもにウェブ制作に使用されるプログラミング言語。ウェブページに組み込んで、アニメーション表示やデータの通信制御などでページの表示機能を拡張する。
ウェブブラウザとメモ帳があれば容易にプログラムを実行できるのも特長。 →HTML - JPEG(ジェイペグ)
- コンピューターで扱う画像の方式。ウェブサイト(ホームページ)などにも多用され、高画質でもデータサイズが比較的小さい。デジタルカメラの画像保存にも使われる。画像形式は、他に画像中の透明な部分も再現できるPNG(ピング)などがある。
M
- MR
- ミックスド リアリティー(Mixed Reality)。複合現実。現実世界にCGなどで作られた仮想物体などを投影するほか、カメラやセンサーなどの技術を駆使し、この仮想物体に近づく・触れるなどの操作ができる技術。
→ARVR
O
- OS
- オペレーティングシステム(Operating System) 。
コンピューターの基本ソフトウェア。例としてWindows、MacOS、Linux、Android、iOSなど。
システム(コンピューター)の動作の監視や管理、周辺機器の制御、ユーザーがアプリ(アプリケーションソフト)でコンピューターの機能を使うときの制御などを担当する。→アプリ
P
- PG
- Programmer(プログラマー)。システムやアプリを制作において、実装(プログラミング)を専門的に担当する技術者。企業により、プログラミングの方針を決める「詳細設計」を行うこともある。 →PM →SE
- PHP
- ウェブ系の開発やアプリ開発に多用される言語。ページで表示する内容を自動的に生成するなど、ウェブサイトやアプリの表示機能を拡張するために使用される。 →JavaScript
- PM
- プロジェクト マネージャー(Project Manager)。システム開発プロジェクトを達成するため、人材、資金、スケジュールなどをマネージメントするプロジェクト管理者のこと。または職位。 →PG →SE
- Python(パイソン)
- 汎用プログラミング言語。シンプルな記述が特徴で、システム、組み込みソフト、OSなど幅広い分野の開発に使用される。近年、AI(人工知能)のプログラムを実装する言語として注目されている。 →C言語 →Java
S
- SSL
- セキュア ソケッツ レイヤー(Secure Sockets Layer)。インターネットで、データを暗号化し安全に送受信するためのプロトコル(通信規約)。ネットショップの決済情報入力ページなどで利用される。
・SSLで通信保護されたウェブページのURLは「http://***」ではなく「https://***」と表示される。 - SEO(SEO対策)
- サーチ エンジン オプティミゼイション(Search Engine Optimization)。Googleなどの検索サイトで、自分のウェブサイトが検索結果の上位に表示されるようサイトの構成やコンテンツなどを最適化すること。「検索エンジン最適化」とも言われる。ユーザーのアクセス数を増やす対策として、ホームページの制作と同時に行われることが多い。
- SE
- システム エンジニア(System Engineer)。システム開発において、システムの企画・設計・開発・テスト・導入・運用などの全般に携わる技術者。顧客やメンバーと密接にコミュニケーションを行う。→PG →PM →ITコンサルタント
- SES(エスイーエス)
- システム エンジニアリング サービス(System Engineeriang Survice)。自社で正社員雇用した技術者を技術派遣するIT業界特有のサービス形態。開発系企業に、自社エンジニアの技術を提供する形。契約の形態は様々で、SES契約、請負契約、派遣契約などがある。 →客先常駐
- SaaS(サース/サーズ)
- ソフトウェア アズ ア サービス(Software as a Service)。例として「Googleアプリ」(Googleマップ、Gmailなど)や、業務用の各種アプリケーションなど。ネットワーク経由で利用するソフトウェア(アプリ)のこと。ソフトウェア本体は利用者の端末の中ではなく、提供事業者のサーバーの中にあり、作動する。 →ASP
- SI/システム・インテグレーション
- システム インテグレーション(System Integration)企業の業務上の課題を把握・分析し、これを解決できるようなシステムの企画・開発・運用管理など全てを請け負うサービス形態。システム的なコンサルタントを行う。
- SIer(エスアイアー/エスアイヤー)
- 「SI」+「-er(”〜する人”)」の造語。SIサービスを行うシステム開発企業のこと。システム企画など上流工程から関わる。 →ITコンサルタント →上流工程 →下流工程
T
- TLD
- トップ レベル ドメイン(Top Level Domain)。インターネット上で「住所」を現すドメイン(URLやメールアドレスの@以下の部分)において、ドットで区切った階層構造の最も上位になる階層のこと。例えば「伊達なICT.仙台.宮城.日本」というドメインがあったとき、「日本」がTLDに当たる。
例として「jp」(日本)、「us」(アメリカ)、「com」(商業組織)など。 →ドメイン
U
- UI(ユーアイ)
- ユーザー インターフェース(User Interface)。ユーザがコンピュータとやりとりするために設置された部分のこと。狭義にはメニューのタップ/クリックなどの操作方法や、ユーザーに提示する各種の情報を指す。
システム/ウェブサイトの制作において、ユーザーがいかに迷うことなく目的を達成できるUIを考えるかが重視される。
・インターフェース…「接点、境界面」の意 →GUI - URL
- ユニフォーム リソース ロケーター(Uniform Resource Locator)。インターネットに繋がれた機器に保存されている各ファイルの場所を示すため、規約に従って決められた文字列。
・http://www.dateict.co.jp/ などの形で現される。この場合、「dateict」「co」「jp」など個別の部分はドメイン、「www」はホスト名と言う。 →web →ドメイン
V
W
- Web(ウェブ)
- ワールド ワイド ウェブ(World Wide Web)。www 。インターネットと呼ばれる世界共通のネットワークを使い、様々なファイルを公開・閲覧するための仕組みの名前。
もとは、文書に他文書への参照(リンク)を埋めこむ「ハイパーテキスト/ハイパーメディア」(1965年)というモデルの考えから来ており、Webとは蜘蛛の巣のこと。 →インターネット - Webアプリケーション/Webアプリ
- インターネットなどネットワークからアクセスして利用するアプリケーションソフトのこと。Webアプリの本体はネットワーク上のサーバーで管理されており、ユーザーは端末のウェブブラウザやアプリなどからこれを利用する。 →SaaS →アプリ
あ
- アカウント(ユーザーアカウント)
- ネットワーク上のサービスや、コンピューター、システムなどの利用に必要な権利。
- アサイン
- (Assign)。指名する・配属するの意。ICT分野では開発プロジェクトに人員配属することを指すことが多い。
- アプリ/アプリケーションソフト
- Application Software(アプリケーション ソフトウェア)。OSなど「基本ソフトウェア」に対し「応用ソフトウェア」と言う。単に「ソフト」と言うことも。
基本ソフトをベースに、特定の目的を実現するために開発されたソフトウェアで、パソコンやスマートフォンの「アプリ」がこれに相当する。例として、文書作成、業務支援、ゲーム、音楽や動画の再生ソフトなど。 →OS - アルゴリズム
- プログラミングにおいて、目的の処理を実現させる手順のこと。「段取り」。プログラミングはこれを記述する。→プログラミング
- インターネット
- 世界規模のコンピューターネットワークの名称。通信機能を持つ機器を、「TCP/IPプロトコル」という世界共通の通信規約でネットワークさせたもの。発祥は1960年代。
インターネット全体を統括する単一の組織はなく、機器の住所にあたる「IPアドレス」「ドメイン」を管理するICANN(アイキャン)、HTML文書の世界標準化を進めるW3C(ダブリュースリーシー)など、様々な非営利団体によって規定される分散型ネットワークとなっている。→Web - インデント
- ワープロ文書やプログラムのソースコードなどで、主に内容構造の視覚的な整理のために書き始めの位置を一定量ずらす(下げる)こと。
- エビデンス
- ICT業界では、アプリやシステムが要望どおりの動作をしていることを証明する書類のこと。
- エンベデッドエンジニア(組込みエンジニア)
- サービスを実現するために、家電や車、機械等に埋め込まれるマイクロコンピューター「組込みシステム」(Embedded Systems エンベデッド システム)のプログラム開発をする技術者。IoTの分野でも注目されている。近年は新卒者の初心者採用も始まっている。
- オープン系/オープンシステム
- 様々な開発元メーカーのソフトウェア/機器を組みあわせて構築するコンピューターシステムのこと。多彩なジャンルのシステム開発の中でも、主にウェブ系のシステムや通信ネットワークを利用するシステムに多い。
- オフショア/オフショア開発
- ソフトウェア開発の全てまたは一部を、外部の開発会社や子会社に委託すること。近年のIT人材不足などを受け、海外企業へ委託することも多い。 →ニアショア
か
- 拡張子
- コンピューターがファイルの種類を識別するために、ファイル名の「. 」(ドット)の後ろに付与する数文字の英数字。WindowsやMacなどは初期設定で非表示になっている。
例)
.doc .docx…Wordドキュメント
.jpg .png、.bmpなど…画像ファイル
.wav .wmv .mp3など…音声ファイル
.zip .lzh .jar など…圧縮済ファイル
.html .js .java .phpなど…コード言語やプログラミング言語ファイル - キャッシュ
- パソコンやスマホの動作時によく使うデータを、高速で読み書きできるメモリ(記憶装置)に一時的に保存するしくみ。保存されたデータを指すこともある。ソフトウェアで何回も使う操作(プログラム)や、よく訪れるウェブサイトの画面表示を速くさせるといった用途に使われる技術。
- 客先常駐
- 自社の技術者を他社の開発プロジェクトに参加させるIT業界特有の形態。「一般派遣」と異なり、自社で雇用を保証した正社員を派遣する「特定派遣」という形を取り、技術者は各開発プロジェクトごとに他社内で技術協力する形式。
社員は自社への帰属意識が薄れるなどデメリットはあるが、他社の技術者と交流したり、巨大な規模のシステム開発・運用に携われるなど、キャリアを積める場合が多い。また、多くのIT企業で社員のスキル・適性などを元に社員をマネージメントしている。 →SES - 下流工程
- ソフトウェア開発/ウェブサイト制作の全工程の中で、後半に行われる工程のこと。具体的には、設計をもとに実装(プログラミング/マークアップ)を行ったり、機能をテストし、納品する工程を言う。
主な職種として、PG(プログラマー)や、Webコーダーなど。 →上流工程 - クラウドコンピューティング
- ソフトウェア(アプリ)やデータなどを、インターネットなどのネットワークを通して利用するしくみのこと。データやソフトウェアはサーバー上(「クラウド」)にある。「SaaS」「IaaS」「PaaS」などのサービス形態がある。 →サーバー →SaaS
- 組み込みシステム/組込みシステム
- →エンベデッドエンジニアへ
- クライアント
- ICT分野においては、サービスを利用するパソコンやスマートフォンなど、「端末」のことを指す。
- コマンド
- ユーザがコンピューターから特定の文字列を入力して与える「命令」のこと。
- コンソール
- コンピューターを操作するための一連の入出力装置や、文字の入力・出力で行う操作システムのこと。
さ
- サーバー/サーバ
- インターネットなどのネットワーク上に設置し、端末の機器(クライアント)からの操作指示を受けて処理結果やデータを提供させるための専用コンピューター。
用途や構成によりウェブサーバー、メールサーバー、データベースサーバー、アプリケーションサーバーなどと呼ばれる。 - 自社開発系企業
- 自社でパッケージソフトやアプリ、Webサービスなどを開発・運営している企業。独自のサービスを展開させている企業が多い。→受託開発系企業
- システムインテグレーション
- →SI
- システム運用
- システムを滞りなく動かすためのオペレーション業務のこと。サーバーの管理、稼働中のシステムの定期的なメンテナンス、バックアップ、周辺機器のチューニングなどを行う。システムトラブルは時に社会に影響を及ぼすことがあり、大切な仕事と位置付けられる。
- 受託開発系企業
- 開発を、クライアントからシステム制作の委託を受けて行う企業。国内IT企業の主流となっている。
大規模システムにおいては、クライアントから直接注文を受ける「元請け」企業があり、元請けから各機能ごとに開発を依頼される複数の「下請け」企業が連携する大規模体制で行われることが多い。 →自社開発系企業 - 上流工程
- ソソフトウェア開発/ウェブサイト制作の全工程の中で、最初に行われる工程のことを言う。具体的には顧客にヒアリングして仕様を決め、大まかな設計書を作るまでを言う。
主な職種として、SE(システムエンジニア)や、Webプランナー/Webデザイナーなど。 →下流工程 →SIer - ショートカットキー(キーボードショートカット)
- パソコンなどにおいて、通常マウスなどで操作するメニューを、キーボードで素早く操作するためキーの組み合わせ。Shiftキー、Ctrlキー(MacはCommandキー)、文字キーなど、キーを同時に押して操作する。操作はソフトウェアごとに異なるが、慣用的に共通のものも多い。
一例:
Ctrl(Command)+ S : 保存(SAVE)
Ctrl(Command)+ C : コピー(COPY)
Ctrl(Command)+ O : ファイルを開く(OPEN)
Ctrl(Command)+ F : ページ内検索
など - スマートデバイス
- 情報処理端末(デバイス)のうち、さまざまな用途に使用できる多機能端末のこと。便宜的にスマートフォンやタブレットを総称して言うことが多い。
- セールスエンジニア
- Sales:営業、Engineer:技術者。エンジニアとしての技術的な知識や経験などを活かし、顧客にシステム導入・運用時の詳細な説明をしたり、システムを提案する職種。 →ITコンサルタント
- ソースコード
- プログラミング言語で記述したコンピュータープログラムのこと。
- ソート
- データをある特定の規則にしたがって順番に並べ替えること。整列、並べ替え、分類ともいう。データベースの管理システム(DBMS)において基本処理の一つ。
- ソフトウェア(アプリ)
- コンピューターに、特定の目的を実現させるための指示を記述したひとまとまりのプログラムのこと。単にソフトともいう。
2つに大別され、ハードウェアの動作を制御する基本ソフトウェア(OSなど)と、特定の用途を実現するため応用ソフトウェア(アプリケーションソフト/アプリ)に分かれる。なおシステム開発企業はこうしたソフトウェアを制作している。
・コンピューターの装置など物理的な実体であるハードウェアに対し、プログラムは物理的な実体を持たないことからソフトウェアと呼ばれる。
→ハードウェア →アプリ
た
- データセンター
- 顧客用のサーバーを保持し、これを監視・運用するために特化した施設。個人情報や機密情報など顧客のデータを預かることから、厳重な情報セキュリティ対策のほか、大容量の通信設備/電源設備、予備電源、専用の空冷設備、耐震/免震構造を備え、災害や人災に対策している。 仙台市内にも複数のデータセンターがある。→ホスティングサービス
- デバイス
- コンピューターの内部装置や周辺機器などのこと。
- テレワーク
- 組織や企業の戦略的なICT活用により実現することができる、時間や場所にとらわれない新しい働き方のこと。ICT業界にはこれを取り入れる企業も出てきている。
- ドメイン
- インターネットにおいて、文字で現された「住所」。ホームページ(ウェブサイト)のURLやメールアドレスの@以下の部分。
本来、インターネットにつながれた機器はIPアドレスという識別番号で認識されているが、番号を人が認識しやすい文字列に対照させたもの。組織や団体、サービス名、その種類や地域などを示す。 →URL →インターネット - ドキュメント
- 文字、図像などを組み合わせた文書の体裁を持つ文書ファイルのこと。IT企業においては、発注者や開発メンバー内で内容を共有するための様々なドキュメントを作成する。(要件定義書、仕様書、テスト仕様書など)。
- 独立系IT企業
- 親会社などを持たず、独自に設立した企業。IT企業の多くは独立系であり、様々な業態を持つ。例えば技術力をベースに「元請」の開発案件を受注する企業、自社独自の開発製品やサービスを提供する企業、技術者の派遣を行う企業など。 →ユーザー系IT企業
- トリミング
- 画像の周辺など不要な部分を、非表示あるいは削除することで画像の表示範囲やサイズを調整すること。
な
- ニアショア/ニアショア開発
- システムやソフトウェア開発の全てまたは一部を、比較的近い場所の事業者に委託すること。実際は、日本国内の別の事業所に委託することを指すことが多い。 →オフショア
は
- バックアップ
- データを、消失や破損、機器の故障などに備えて複製し保管すること(データバックアップ)。このように複製されたデータそのものを指すこともある。
- バナー
- Webページに表示されるWebサイト広告や、特集記事などに誘導するリンク画像のこと。
- バックエンドエンジニア
- システムやウェブサイトなどの開発技術者のうち、機能を実現させるためのサーバーやデータベースなど「バックエンド」(≒サーバーサイド)側の構築を主に担当するエンジニア。扱う言語の代表的なものはJAVA、C#、C++や(コンパイラ型言語)、Javascript、PHP、Ruby(インタプリタ型言語)など。
→フロントエンドエンジニア - バッチ処理
- 必要な指示をプログラムとして記述したバッチファイルを用意し、所定のタイミングで一括して処理を行う技術。例えば、銀行など多数のユーザーが利用する巨大システムにおいて、古いデータを夜間に更新するなどのケースで使用される。
- 汎用系システム(メインフレーム系システム)/汎用機系
- Mainframe System(メインフレーム システム)。政府機関や大企業向けの高性能・集中処理型の大型コンピューター「メインフレームコンピューター」を中心に構築された、ITシステムのこと。
- バイト
- Byte。データの単位。8ビット→1バイトとなる。
*参考:1M(メガ)は1000000バイト - ビット
- Bit。コンピューターの中で扱うデータの最小単位。(便宜的に、データの単位を表現する時はバイトが使われる)
- ビッグデータ
- 例えばスマートフォンやICカードの利用などインターネットを通した位置情報・行動履歴、テレビやネット配信動画の閲覧履歴など、ユーザの日常的な行動パータンによって生じる、様々な形式や種類が含まれる膨大な匿名データの集まり。こうしたデータの全体傾向を解析し各サービスの質の向上、ビジネスの創造などに役立てる。AIの進化に伴い、学習サンプルとして再度注目を浴びている。
- ブラウザ(ウェブブラウザ)
- インターネットを閲覧するためのソフトのこと。「Microsoft Edge」「Google Chrome」「FireFox」「Safari」「Internet Explorer」など。
- プログラミング
- プログラム言語を使用し、コンピューターへの指示を作ること。具体的には、「何を」「どのような順で」「何に対して行うか」などを記述してコンピューターに処理命令を与え、目的の機能を実現させる。→アルゴリズム
- フロントエンドエンジニア
- システムやウェブサイトなどを開発する技術者のうち、ユーザが直接操作のやりとりを行う画面など「フロントエンド」側の構築を主に担当するエンジニア。扱う言語の代表的なものはHTML/CSS、JavaScript、PHPなど。 →バックエンドエンジニア
- フリーズ
- コンピューターのソフトウェアの動作が停止し、操作の入力を受け付けなくなる状態のこと。
- フレームワーク
- IT業界におけるフレームワークとは、開発ワークにおいて、汎用的によく必要とされる機能をまとめて記述して提供してるソフトウェアのこと。インターネット上でも、ジャンルに応じ多種多彩なフレームワークが提供されており、これを利用することで、ゼロから開発するより少ない工程(コスト)で製品の開発を行うことができる。
- プロトコル
- 複数のコンピューターがお互いに通信するための通信規格(通信仕様)のこと。全世界の共通規格であるTCP/IP(インターネット)では、フェーズごとに細分化され標準化されている。
プロトコルの例
- HTTP
- HTML ウェブ文書のデータの送受信
- HTTPS
- 上記のデータ暗号化通信
- FTP
- ファイルデータの送受信
- プロパー
- ICT業界においては「自社の社員」のこと。
- ポータルサイト
- 様々な情報やサービスを集約し、簡単に情報を見られるようしたサイトのこと。なお、企業など組織において情報などを一覧できるように集約・整理した社内ポータルサイトもある。
- ホスティングサービス
- インターネットに接続されたサーバーを自社施設に設置し、この機能を遠隔の顧客に提供するサービス。またはこれを行う事業者を指すことも。サーバーには高性能なコンピューターが用いられ、高速回線を備えている。 →データセンター →サーバー
ま
- マクロ
- アプリケーションソフトなどで、複数の命令や手順などを一つにパッケージ化し、必要な時に実行させる機能のこと。プログラミングにおいては、ソースコードに何回も登場する記述(機能)を、使用しやすいよう別の記述に置き換える機能のこと。
- マルウェア
- コンピューターウイルス、ワームウェア、スパイウェア、バックドアなど、コンピューターにユーザの意図しない不正な動作を行わせるために記述された悪意のあるプログラムの総称。多くは、情報の流出やコンピューターの動作異常など、ユーザーに不利益を引き起こす。コンピューターにセキュリティソフトをインストールし、これを定期的にアップデートすることで対策できる。
や
- ユビキタス
- 生活環境で、ネットワークとコンピューターを意識すること無く、その機能を自然に利用できるしくみのこと。語源はラテン語で、いたるところに存在する(遍在)という意味。
- ユーザー系IT企業
- 親会社の情報システム部門を独立させて設立した子会社系の企業。親会社のITシステム開発ノウハウなどを継承し、下請けとなる協力開発企業と協働してITシステム開発を行うことが多い。 →独立系IT企業
ら
- ライセンス
- ソフトウェアの所有権、使用許諾のこと。
ソフトウェア開発やウェブ制作の分野においては、そのプログラムや写真素材等の使用条件、改変などの可否などを定めたもの。 - ライセンスキー(プロダクトキー)
- ソフトウェアの利用を開始する際、正規に入手したことを認証するために入力を求められる規定の文字列のこと。
- リモートアクセス
- 外出先や、クライアントのコンピュータなど、別の場所からコンピューターにアクセスして遠隔操作すること。
- レジューム機能
- コンピューターで作業中に一時電源を切断し、後に電源を入れた際、作業中の状態から開始できる機能。
- ローンチ
- Launch。立ち上げ、公開。ICTの分野では新しいウェブサイトやウェブアプリを公開する場合に用いられることが多い。