コラム

COLUMN

インターンシップに参加するメリットと、IT業界インターンシップ

仙台のIT系インターンシップ

INDEX

インターンシップとは
アルバイトとの違い
インターンシップに参加するメリット
インターンシップの種類
仙台で参加できる「伊達なICT-WORK」のIT系企業インターンシップ
①「体験型」インターンシップ
②「プロジェクト型」インターンシップ
インターンシップ(MISAで実施されているインターンシップ)

インターンシップとは

インターンシップ(インターン)とは、「在学中・卒業直後の学生が、自分の専攻や将来のキャリアと関連した就業体験を一定期間行う事」とされています。(平成9年「文部科学省・厚生労働省・経済産業省による合意」より)
近年はさまざまな形態のインターンシップが実施され、仙台でも開催数は増えてきました。学生の就職活動の一貫になってきています。

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アルバイトとの違い

アルバイトは企業が「働き手」を確保する手段です。一方、インターンシップは企業が学生の知識を深めたりスキルアップの機会を提供することが目的です。このため形態により報酬はありませんが、学校では得られない体験ができる、情報収集に役立つなど多くのメリットがあります。

中〜長期間のインターンシップになると、知識や技術を磨き、社会人としての成長を実感できる実務体験型のものが揃います。なかには、入社し数年後に任されるような「上流工程」の仕事を学生のうちに体験できるものも。例えばICT(IT)関係であれば、SE(システムエンジニア)として、ソフトウェアの企画から開発までをまるごと体験できるプログラムを用意する企業があります。
また、長期間に渡るインターンシップでは、企業が学生に合わせて実施日程を調整することが多く、これもアルバイトとは異なる点です。学業とインターンシップの両立が可能です。

インターンシップに参加するメリット

<業界の様子が分かる>

企業を通して仙台や地元の業界の様子を覗くことができます。各業界の仕事の流れや勤務の様子などは、学校でなかなか得にくい生きた知識。近年は仙台でも、「業界研究」が組み込まれたインターンシップが多く見られます。興味ある業界をまたいで参加することで、将来進みたい方向を見極められるかもしれません。

<やりたい仕事のイメージが湧く>

各業界には様々な職種があります。
システムやソフトウェアを制作する「開発系」企業を例にすれば、プログラミングを担当するPG(プログラマー)、システムの設計や開発工程管理に専念するSE(システムエンジニア)、チームを統括するPG(プロジェクトマネージャー)、商談を折衝したりするセールスエンジニアほか、多くの職種があります。それぞれの職種がどのように役割分担しながら仕事を進めるのか、説明を受けたり、直接覗いたりして、より具体的にイメージし、やりたい仕事を見つけやすくなります。

<実務的な知識(またはスキル)が身につく>
業務の説明を受けたり、実務体験をすることで、知識やスキルを磨くことができます。社会人として必須のコミュニケーションのマナーなど、今まで意識しなかった方向に視野が広がるかもしれません。
インターンシップの種類によっては、学校の専攻分野における最前線の知識・技術、それがどう応用されているかなど現場の様子を覗くこともできます。


…また、近年は企業が採用を目的として実施するインターンシップも増えました。
一方で、採用に直接関係なく実施するインターンシップも、将来の選考時の判断材料として多少有利に働く場合があるようです。

インターンシップの種類

期間は大まかに次のように分かれます。

  • 1日型…半日〜1日/セミナーや座談会など
  • 短期型…数日〜1ヶ月程度/課題解決型のワークショップや模擬プロジェクトなど
  • 長期型…1ヶ月〜3ヶ月以上/企業の実務経験

内容を詳しく覗いてみると、さらに細かく分類できます。

内容から見た「インターンシップの種類」(例)*期間は目安です
種類 内容 メリット デメリット
セミナー型 半日〜1日程度
セミナー形式で仕事や研究や企業研究に役立つ情報を提供。学生参加形式のテーマ学習を開催する企業も。
・企業が手がけている事業のイメージが掴める
・短期間のため複数プログラムに参加しやすく仕事研究に最適
・具体的な業務内容や職場の様子は掴みにくい
・大人数で開催することが多い
見学型 半日〜1日程度
部署や施設など、実際の職場を一通り見学する。セミナーとセットになったものもある。
・企業を知りたい時、気軽に参加しやすい
・社員が働いている様子を覗けることがある
・具体的な業務内容は掴みにくい
・大人数で開催することが多い
体験型 1日〜数日
座談会やワークショップなどを行い、企業やその仕事への理解を促進する。
・短期間で企業イメージや仕事の内容がある程度掴める
・短期間のため複数プログラムに参加しやすく仕事研究に最適
・仕事への自分の適性を掴める
・大人数で開催することが多い
プロジェクト型 数日~6ヶ月程度
課題解決型、新規ビジネス体験などとも言われる。チームで課題(プロジェクト)に取り組んだり、ディスカッションして課題を解決する。
・社員との交流機会が多く、フィードバックを貰える
・成果により面接を受ける権利や内定を貰える権利を設定する企業がある
・学外の友達(人脈)を作りやすい
・実際の業務内容と多少異なる特別課題を行うことが多い(実際の業務を知りたい方には不向き)
事業参画型 1ヶ月~6ヶ月程度
企業の新事業や商品開発プロジェクト、変革プロジェクトなどの一員として業務に取り組む。
・学校で専攻した知識を直結させやすい
・実務を経験し飛躍的にスキルアップできる
・社員と交流し、仕事に関する深い学びが得られることがある
・有給で実施される(報酬を貰える)
・時間が取られる
(実施日を調整し学業との両立を計らう企業も)
業務補助型 1ヶ月~1年程度
実践型とも言われる。普通のアルバイトでは経験できないような業務に取り組む。
・実務を経験し飛躍的にスキルアップできる
・企業の採用本選考へ優先的に進める場合がある
・学外の友達(人脈)を作りやすい
・有給で実施される(報酬を貰える)
・時間が取られる
(実施日を調整し学業との両立を計らう企業も)

仙台で参加できる「伊達なICT-WORK」のIT系企業インターンシップ


近年は「土日休み・オフィスワーク」として紹介されることも多い「ICT(IT)ワーク」。
この場合の「ICTワーク」は、一般的にシステム開発やネットワーク管理などITエンジニア系の仕事を指すようです。
それでも「毎日どんな仕事をしているのかよく分からない」というのが本音ではないでしょうか。
「伊達なICT-WORK」が開催するインターンシップは2種類あります。

①体験型(半日〜1日)
…対象:文系など情報系未経験者の方
②プロジェクト型(ソフトウェア開発・10日間)
…対象:情報系の知識やプログラミングの基礎を学んだ方

このうち①は、ICTワークに興味がある学生ならどなたでも参加でき、気軽に業界や企業への理解を深められるものになっています。
それでは、各インターンシップについて、その目的をご案内しましょう。

①気軽な「体験型」インターンシップ

・「文系女子学生のためのIT業界研究 1dayインターンシップ」
・「文系・非情報系学生のための業務プログラミング体験インターンシップ」

目的1:仙台のIT業界にどのような種類の企業があるのか知る

ポイント→企業説明会などで役立つ、ICT企業についての基礎知識が得られる

開発系企業を例にしましょう。一口に開発系と言っても事業の形はさまざまです。
受託したシステムを開発する企業、自社のソフトウェア製品を開発する企業、両方行う企業、開発と共にシステム・コンサルティングを手がける企業…、まだまだたくさんの種類があります。
未経験者向けの「伊達なICT」のインターンシップは、業界研究が組まれており、こうした業界の様子を俯瞰することができます。


さらに、受入れ企業に触れることで、今まで知らなかった仙台の企業のいきいきとした魅力に触れられるかもしれません。

目的2:開発系企業の仕事を知る
ポイント→「謎」の多いICT企業の仕事や職場の雰囲気を把握できる


開発系企業の多くはBtoB(Business to Business:企業対企業)の仕事を手がけています。こうしたBtoB企業には安定した優良企業が多いのですが、一方で、一般消費者は社名に触れることさえ少ないようです。まして、職場の雰囲気はめったに知る機会がありません。(でも、こうした企業が開発したATMやプリペイドカードなどのシステムは、日常的に触れているはずです)。

「伊達なICT-WORK」では、受入企業が開催するセミナーや座談会を通し、「ICTワーク」とはどういうものかをご説明します。職場の男女比や業務時間の様子なども、ぜひ気軽に質問してください。

目的3:自分のICTへの適性を見る
ポイント→ICTワークが気になる方なら誰でも気軽に参加OK


「初心者歓迎」というICT企業をよく見かけます。実際、開発系企業は社員の3〜5割が「文系出身」という企業がほとんどです。
とは言え、技術者として働いていけるかどうかは不安なものです。そこで、本インターンシップは自分のICTワークへの適性を見極められるように設計しています。各受入企業ごとに用意された「プログラミング体験」や「ICT技術を使った共創ディスカッション」など、気軽な体験チャンスを利用し、自分の可能性を試してみませんか。

 
■開催済インターンシップの風景

②しっかり「プロジェクト型」インターンシップ

・「情報系学部・学科生向け スマートフォンゲームアプリ開発インターンシップ」

目的1:地元仙台で、注目のゲームエンジン「Unity」を覚える
ポイント→簡易性・汎用性で人気の高い「Unity」が使えるようになる


現在、ゲームアプリ開発はもとより業務系アプリの開発にも使われ始めている「Unity」。
本インターンシップではこの「Unity」開発環境のセットアップや開発手法を、ゲーム制作を通して学べます。将来の就職時に役立つ、汎用性のあるスキルが身に付きます。

目的2:ゲーム開発の全工程を体験する
ポイント→ゲームの開発、内容の拡張(アレンジ)、実機転送まで、一連の手順を学べる


スマートフォンの傾きで操作できる「玉転がしゲーム」や、「シューティング・ゲーム」のアプリを開発。開発したアプリをスマートフォンに転送するところまでトータルに行います。制作したゲームを「実際に誰かに遊んでもらえる」、その楽しさを体験していただくことが目標です。

目的3:プログラミングのスキルを磨く
ポイント→エンジニアにフィードバックを貰い、より洗練されたプログラミングの技術を知ることができる


現場の社員にソースコードのレビューをしてもらえます。今まで知らなかった記述法をいくつも知ることができるかもしれません。なお本インターンシップは、インターンシップ設定期間外も社内を開発作業場として開放します(平日のみ)。オリジナルゲームアプリを開発した場合は、受入企業から正式にリリースしてもらえるなど、やる気に応じ、技術をどんどん磨いて可能性を広げられることもポイントです。



〇上記インターンシップは、宮城のICT業界団体「MISA(宮城県情報サービス産業協会)」が運営する「伊達なICT-WORK せんだい・みやぎ」を主体とし、仙台圏に拠点を置く各ICT企業の協力を得て開催しています。仙台のIT業界への就職活動時に利用できる参加証明書やサーティフィケイト(修了証明書)が発行されることも特長です。